バッティングフォームの良し悪しを議論する際に、よく話題に出てくるのが
・アッパースイングはダメだ!
・ダウンスイングは打球が飛ばない!
・レベルスイングが一番良いんだ!
という様々な意見です。このどれの言いつけを守れば良いのか、
という気がしますよね。
メジャーリーグを見れば、天を仰ぐようなアッパースイングをしてホームランをかっ飛ばしているシーンをみますし、
逆にプロ野球の往年の名選手と言われる方々はしっかりとレベルスイングでボールをミートしてヒットを積み重ねています。
そんな声にお答えして、解決法をご提示したいと思います。
バットスイングの理想とは何か
理想のスイングを考えても、正直答えは出ません。
あのイチローも理想のスイングを求めて日々、革新を続けていました。
つまり、
と考えても良いのかもしれないのです。
ただ、ヒットを良く打つ選手のスイングを「理想」といってもいいかもしれませんね。
野球というスポーツで求められる
「塁に出る」「走者を還す」
という要素を体現しているわけですから。
アッパー気味とはどういうことか
アッパースイングというと、バットのヘッドが下がるというイメージを持つかもしれません。
下から上にというスイングをアッパースイングと言いますが、
私がお勧めするのは、
アッパースイングの特徴である
体重を後ろ側(捕手側)に寄せる
という部分を取り入れるという形です。
体重を後ろに寄せると身体の近くでスイングが出来る、
つまり、
ということです。
そして、体重を後ろに寄せると、
少しバットの軌道がアッパー寄りになりますが、あくまでレベルスイングを意識することでバランスのとれたスイングになります。
アッパー寄りレベルスイングをお勧めする理由
このスイングを取り入れているのは、プロの世界では
元ヤンキースの松井秀喜選手
ジャイアンツの坂本選手
などが挙げられます。
通常のバッティングでは、 体重は両足で5:5が一般的と思われているのですが、
このスイングでは、後ろ側に7,8割の体重をかけるイメージです。
後ろ重心のメリット
・ピッチャーのボールを見る時間が増える。
・変化の大きい変化球に対応出来るようになる。
など、打球を捉える確率が上がります。
ボールを捉えるポイントが少し捕手寄りになる分、パワーを付けないと打球が飛ばせませんし、下半身への負荷は従来のスイングよりもかかります。
スイングをモノにするためのトレーニング
このスイングを取り入れるためにはいくつかの練習法があります。いくつかご説明していきましょう。
片足ティーバッティング
このティーバッティングで注意するのは、右足(左打者は左足)のみでスイングをするということです。
体重を感じながらスイングをすることで軸足主導のスイングを身につけることができます。
前の足にクッションマットを置いてスイング
クッションマットを軸足に置いてバランスが取りづらい状態を作り、スイングをする練習です。
これはかなり下半身にきます。ただ、軸を後ろにするという練習にはもってこいなので、取りれてみてください。
最終的には自分の感覚次第
今回はアッパー寄りのレベルスイングをお勧めしていますが、
という感覚を掴むまでは練習が必要不可欠です。
もちろん、色々なアドバイスを取り入れて自分の感覚にマッチするスイングを見つけていきましょう。